犬の花火嫌い・雷嫌いは治る
夏の風物詩として多くの国民から愛される花火大会。
また、大きな雷鳴を伴う風雨など、夏は愛犬に気を遣う飼い主が多い季節ではないでしょうか。
その理由のひとつとして、大きな音に対する愛犬の「反応」が、挙げられます。
花火が打ち上げられる音や雷鳴など大きな音に対して”反応”する姿から、愛犬が恐怖を感じていると捉える飼い主はとても多く、獣医やドッグトレーナーなど専門家も、この時期にはその犬様子を「花火恐怖症」や「雷恐怖」と呼び、対応策を発信しています。
Heart Linkアカデミーでも、音に対する反応がある犬のご相談が寄せられます。
一般的には、どのような解決策があるのでしょうか。
様々な対処法や解決策を頑張って実行された飼い主の体験談を教えていただくと
・待てを徹底させる
・おやつで気を逸らす
・他に大きな音を立てて気を紛らわす
・ケージに入れ布を被せて視界を遮断する
・花火の音から遠ざかる(移動する)
・無視する
・抱っこしてなだめる
・布団の中に一緒に潜る
・安定剤を飲ませる
などがあるそうです。
しかし、これらを試しても、結果的に変化をもたらさないことがほとんどだと言います。
確かに、これでは根本的な解決を諦めて必死に愛犬をなだめ続けなくてはならず、愛犬だけでなく飼い主にとってもストレスとなっているのが現状なのも頷けます。
愛犬が恐怖で震えるように見えるその行動を目の当たりにし、
「何とかしてあげたい」
「安心して過ごせるようになってほしい」
そう思うのは自然なことですが、Heart Linkアカデミーでは「音」に対する犬の反応の奥に潜む本当の理由を知ることをおすすめしています。
例えば、花火や雷の音に”怖がっているように見える”だけで、本当は怖くないのかもしれない。
そんな視点を持ってみることがスタートになることも含めてです。
なぜならば、今まで解決に向けてどんなに頑張っても期待する結果にならなかったのには、見方が間違っていたり、きちんとした理由があることを知らなかっただけの可能性があるり、その本当の理由を知ることが解決への一番の近道だからです。
本当の理由を知るためには、飼い主がその愛犬の様子をどのように捉えて見ているのか。
そこに、どのような感情を抱いているのかを明らかにするのも大切です。
それは、音に反応する犬と暮らす10家族がいたら10家族すべて反応の理由が違うためです。
それぞれの原因となる気持ちを明らかにして理解が深まれば、解決策を見つけることは簡単なのです。
一般的に言われる花火恐怖症を克服した、ある犬の飼い主さんは、このように話されました。
改善前は・・・
今日は花火だから大変だ!」「頑張ろうね!怖いよね!」と声掛けしていたり、車に乗せて遠くに逃げようとしたらどんどん別の花火大会に近くなってしまい、車のシートはヨダレでビチョビチョ。 うずくまってブルブル震える愛犬を励ましながら、逃げても逃げても音が無くならなくて、飼い主もグッタリ。 2人で家にたどり着いた頃には「もう疲れた~」って泣いていた。 |
7年もの間、ずっと花火があがるたびに必死に励ましてはなだめ、それでも変化がない愛犬に対して、可哀相という気持ちは膨らんでいくばかりだったそうです。
しかし、花火の音に対する反応の理由と、飼い主から愛犬に向けられる思いを明らかにした時、そのご家族が対応できる具体的な解決策が見えて、実践してもらうと、
「花火があがっても何も反応せず、ドッグベッドの上でのびのびと横たわってリラックスしていた」そうです。
これは、飼い主自身が信じていたことを疑ってみて、今まで思いもしなかった方法に取り組んだことや、そのエナジーを受けて愛犬が応えたことが素晴らしい結果に繋がったといえますが、
あらためて、対処法や対症療法とされるようなことでは犬をコントロールするのは難しいけれど、その一方で人と動物はお互いお思い合い学び合って共に成長を遂げることができるその可能性を、多くの方に知っていただくきっかけになったと感じています。
「犬の花火嫌い・雷嫌いは治る」
あなたも、愛犬の可能性を信じて見ませんか?