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うちの子は甘えん坊

「うちの子、甘えん坊なんです」

このように、愛犬のことを紹介する方は意外と多いのではないでしょうか。

例えば

・ソファに座っていたら飼い主の足にあごを乗せてくる

・前足で飼い主の腕や足をカリカリする

・飼い主にくっついて離れない

・じっと見つめてくる

・鼻をピーピー鳴らす
・クーンクーンと鳴く

・耳を倒して尻尾を振る

・どこにでもついてくる(追いかけてくる)

・転がってお腹を見せる

このような行動を、甘えん坊であると判断するかと思いますが、甘えん坊に見えるその行動やしぐさ。

これらが、甘えん坊ではなく別の意味や意図があることは、あまり知られていません。

ここ数年は、外出を控えなければならなかった状況もあり、忙しくてかまってあげられなかった頃から比べると、愛犬と触れ合う時間が増えたことは、喜ばしいことなのではないかなと思います。

しかし、そんな中、今まで感じたことがなかった困りごとに悩むご家族が増え、困ったことが起きた際に「犬がが甘えん坊だから」と一言で片付けてしまうケースがあります。。

これでは、愛犬にとって「本当に伝えたいこと」が伝わらないだけでなく、コミュニケーションがうまくいかず結果的に犬にとっても飼い主にとっても精神的に不都合を感じる時間が増えていってしまいます。

では、この困った甘えん坊さんには、どのように対応したら良いのか?と考えるかと思いますが、別の視点から甘えん坊であることを見てみましょう。

その視点とは、飼い主が愛犬をどのように見ているのか?という見方です。

そこで分かってくることというのは、愛犬の行動や仕草を「甘えん坊にしたい」のは、実は飼い主の方であることが圧倒的に多いということです。

犬が甘えん坊なのではなかったのです。

犬が甘えん坊であるという見方からは

よくある飼い主の気持ちとしては

色んな意味で犬は弱い存在であるし、

守らなくてはいけない・守るべき存在であり、

犬にとって頼り甲斐のある飼い主でありたいし

何より愛犬に嫌われたくないということなどが見えてきます。

飼い主のそんな心の奥に潜んだ感情をエネルギーで察し、犬は飼い主の”期待”に応えようとして頑張ります。

また、逆に犬は本当の気持ちを分かってもらおうとして、頑張ります。

しかし、あなたにとって「守るべき愛おしい存在であるパートナーアニマル」であることは確かですが、”弱い生き物”ではありません。

飼い主自身が気付きにくい気持ちや思いを無意識に投影し、甘えん坊という存在によってカバーしてもらっていることがあるならば、その「甘えん坊」と見てとれる行動の裏に、どんな「尊重してほしい気持ち」があるのかを知ることが大切なのと同時に、飼い主であるあなた自身の「気づいてあげたい気持ち」にそろそろ気づいてあげる時期がきている、というお知らせでもあるということを、その行動やしぐさから教えてもらっているのです。

飼い主自身が、無意識に愛犬へ向けてしまう「自分にとって都合の良い見方」を変えていくことによって、愛犬に見る困りごとや悩みは驚くほど減少していくものです。