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猫の爪研ぎ

猫と暮らしている方の多くが困っていることのひとつに、『家具など研いでほしくない場所で爪を研がれること』が挙げられます。

しかし、困っていたり対策に頭を悩ませながら「家の中のさまざまな物や場所で研いでしまうのが猫であり本能でもあり仕方のないこと」と、諦めムードになりつつ爪研ぎ対策に追われるケースが多いと聞きます。

さて、『猫は爪を研ぐ』。

この行動には、どのような意味があるのでしょうか。

下記のような理由があるといわれています。

<マーキング>
肉球から匂いを出しているため、縄張りやパーソナルスペースの確保、意思や気持ちを伝える


<爪のケア>

野生では狩りをするときや、自分の身を守るときに爪が大事な武器になるため、爪を常に新しい状態に保つ必要があった

<ストレス解消>

気分を変えたいときや、ストレスを感じたとき

これらが理由であると言われれば他に理由など見当たらないのが普通で、これらを前提としてしつけやトレーニングによって猫の行動を変えていくというのが、対処法として一般的とされています。

ですので、この中のどれかが該当するように感じ、様々な対策を練られた方もいるのではないでしょうか。

もちろん、しつけやトレーニングの手法にもとづいて実践することによって、猫の行動が良い結果へ変化することはあります。

しかし、頑張って試し続けたり猫への接し方に気をつけているのに良い結果を得られないとしたら、上記のような爪を研ぐ理由のほかに、飼い主へ伝えようとしている「本音」が潜んでいると考えて良いでしょう。

なぜそのように考えるのか。

実は、猫は「感情」を大切にする生き物だからです。

猫は気まぐれ・自由気まま・自己中心的などと言われることが多いですが、意外にも情を交わし合うことに積極的です。

ですが、上記の理由に至った気持ちまでは、なかなか気づいてあげられないことが多いのです。

例えば、その爪研ぎ器に”思い入れ”があったり、それぞれの理由の奥に本音が潜んでいたならば、その気持ちはどのように生まれたのか?きっかけは何だったのか?を知ることは可能です。

しかみ、猫に聴きながら飼い主との感情のやり取りの中を探っていくと、解決策を見出せることは少なくありません。

一緒に暮らしていくなかで、お互いが気持ちよく過ごしていけるように、猫から「不都合が生じています!」というサインがこのような問題や困りごととして表面化するという視点を持ってみると、解決までのスピードはアップし、猫はもちろんのこと、飼い主もストレスのない日常を送ることができるでしょう。