ペットの幸せ
動物と暮らしていると、
幸せにしてあげたいな。
幸せであって欲しいな
当たり前のようにそう考えます。
また、飼い主は
・犬(猫)は何をしている時が幸せなのか
・飼い主にしてもらいたいことは何か
・飼い主にしてほしくないことは何か
・やりたくないことは何か
このようなことを知りたくなるのではないでしょうか。
また、愛おしい動物の幸せを考えると
動物を幸せにするのは飼い主の義務!
という価値観を持つ方も多いことでしょう。
そして、
こうしてあげたら幸せだろうな
と思うことを動物たちに行動や姿勢で見せた時に、
それを「幸せだな」ではなく
飼い主側の期待に応えなければ。。。と
「頑張る」動物が存在するとしたら・・・
一体、パートナーアニマルを幸せにする
術はどこにあるのか?とわからなくなることも
あるかと思います。
では、人と暮らすことを”選んだ”動物たちは
どのように頑張ってしまうのでしょうか。
パートナーアニマルを想い、良かれと思って
飼い主から向けられる多くの想いや気持ちや
行動を、それが自分の本質とは合わないと
思っていたとしても、
飼い主にとって、満たされた気持ちになる
それらのことを 「頑張って」応えることで、
飼い主の心の平穏を優先してしまう、
ということです。
動物も、飼い主が喜ぶ姿が好きだからです。
特に犬は、人と深く関わり様々な営みの中で
助け合ってきた歴史があります。
よって、DNA的にも人からのエナジーに
影響されやすかったり合わせてしまう傾向にある
ことも研究によって分かってきています。
(※猫の多くは人のエナジーの影響を受けにくい)
そのため、良かれと思ってやっていたその行動に
動物たちが合わせ続けた結果、
本来の自分らしさを理解してもらおうと
飼い主にとって問題や困った行動を起こすことが
あるのです。
結果的に、飼い主からの愛情表現が
パートナーアニマルにとって
愛情の押しつけや、場合によっては
押し売りのように受け止められていたら
残念な気持ちになってしまいます。
しかし、視点を変えて自分ごととして
みてみると、私たちも似たような経験や
覚えがあるのではないと思います。
例えば、親からのアドバイスや叱咤激励、
諭されるような語りかけや様々な意見。
これが、親の愛だと頭では分かっていても
一方的に押しつけられているように
感じていたことぢゃ時期がありませんか?
それをストレスに感じ
「お節介をやかないで!!」
「ほっといてよ!!」
と、反抗された方もいるかもしれません。
それと同じです。
私たち飼い主が、どのようなことを
幸せに感じるのか、
向けられた愛情にどのような気持ちが
湧きおこるのか
それは、どちらにとっても自由です。
なので、これをしてあげたら幸せなはずと
思っておこした行動も、
パートナーアニマルから
「それは嬉しくない」
「受け入れがたい」
「そうは思わない」という回答
受け取ることがあっても良いのです。
それは、幸せではないということを
言いたいのではなく
幸せだと感じていることが
どういうことなのかを知るきっかけでしか
ないからです。
飼い主としては、良かれと思ってやったことと、
寂しい気持ちになることもあるかもしれません。
それならば、聞いてみましょう。
「あなたは、どんな時に
幸せを感じるのか」を。
そして、個々の幸せの定義は
それぞれにあるということを知って
幸せを実感するコミュニケーションを
おこなえるようになりたいですね。