犬を正しくしつけるには
犬と暮らす多くの飼い主さんの悩みといえば、しつけについてではないでしょうか。
ハートリンクセッション®︎を受けられる方からも、必ずといって良いほどしつけやトレーニングについて質問が寄せられますが、そもそも犬のしつけはなぜ必要なのでしょうか。
・周囲の人に迷惑をかけないように
・人と快適に暮らせるようになるため
・生活上のルールを教える
・犬の安全を守るため
このような理由をもとに考えられた「犬をしつけるための手法」は、書籍や動画や様々なWebサイトで紹介されているため知識が豊富な飼い主も増えてまいりました。
しかし、適切なしつけやトレーニングをおこなえば、犬と平和で楽しく暮らしていけることが可能だと知ることができても、正しい関係を築くための変化や行動はなかなか浸透していないのが現状で、犬の問題行動に関するご相談は寄せられ続けています。
どんなに豊富な情報から知識を得たとしても、悩みが解消に向かわないのには理由があります。
それは、ほとんどの飼い主が
「愛犬に見ている”問題”が、飼い主の思い込みによるものがほとんど」だからなのです。
ハートリンクセッション®︎やトレーニングについて相談をし、愛犬の問題を何とかしようと取り組んでも、思ったような結果にならなかったり困りごとが解決しないのは、お話を聞いて紐解いていくと、問題に対して「的外れ」な理解と愛犬への声かけをしていることがわかります。
たとえば犬が吠える場合。
飼い主から愛犬への声かけで、このようなことを耳にします。
・怖くないよ
・大丈夫だよ
・わかった、わかった
・ビビりだね
・今は遊ばないよ
・相手にされてないよ
・あの子が大好きなのね
もしかしたら、あなたもこのように言ったことがあるかもしれません。
しかし、犬たちは本当にそのような声かけに合う”気持ち”で吠えているのでしょうか。
答えはNoの場合がほとんどです。
飼い主である”人”が、自分自身の中にある感情をそのまま愛犬の行動から見ているだけなのです。
ですから、根気強く同じ声かけをしても、どれだけ力を入れてダメだと伝えても行動が変わらないのは、愛犬に向ける飼い主であるあなたの視点がずっと間違ったまま変わっていないということを知る機会にすぎないのです。
視点が変わったならば、目の前の愛犬の行動に対する声かけや問題解決のためのアプローチは自然と変わっていき、そこには適切な関わりが生まれていきます。
目の前の現実は、自分自身をそのまま映し出しているものばかりです。
パートナーシップや
親子関係
友人関係や職場の方との関わり
そして、一緒に暮らす動物たちは、すべて自分の内側をきれいに映し出させてくれる鏡の存在だとわかります。
愛犬のしつけに困り、悩みを解消したい時には、まずは自分から見えている世界が思い込みによるものなのではないか?と疑うことがとても重要なポイントになってきます。
トレーニングなどで犬をコントロールする手法を使う場合でも、まずは自分自身の愛犬への視点が偏り過ぎていないかどうかひと呼吸置いて見つめてみるだけで、愛犬も安心してあなたの声に耳を傾けるという今までに見たこともないような出来事を次々と見せてくれることでしょう。